ブレーキング
体重移動が終わったら、即ブレーキングを開始します。
フロントブレーキの握り方の感覚としては、
・レバーを優しく『ギューッ』と握る感じで
・フロントフォークを『ジワーッ』と縮める感じで
・フロントタイヤを『ムギューッ』と押し付ける感じで
フロントタイヤの接地面、グリップ力を感じることがキモになってきます。
自分の技量で、感覚の許す限り目一杯フルにフロントブレーキレバーを握って下さい。
サーキットでは、毎コーナー同じ感覚で安定した入力量を心がけることが、上達するポイントですね。
この時、同時にリヤブレーキも使います。
使わない方もいますが、リヤブレーキを使うメリットとして、フルブレーキング中のバイクの挙動を安定させてくれますし、制動距離も若干縮まります。
特に、路面のギャップが多いところで効果を発揮しますよ。
リヤブレーキに関しては、少し当てる程度の感覚でいいでしょう。
ステップのポジションとして、
足裏の土踏まずをステップに乗せ、くるぶしで内側へホールドする感じにします。
しかし、ブレーキングポイントはどこ? という素朴な疑問がありますね。
これは正直一言では言えません。
なぜならば、個人のブレーキングの技量によって変わってくるからです。
例えば、極端な話しですが、
プロライダーのフルブレーキングを開始するポイントと同じポイントで、あなたは十分に減速できるでしょうか?
プロライダーの技量は、私たちにとって異次元です。
車速が同じであれば、もれなくアウト側へ飛び出すでしょう。
あなたの車速、あなたの技量によって変わってきます。
バイクの性能によっても当然変わってきます。
あなたのブレーキングポイントを決める方法として、
・毎周安定した車速で走る
・毎周安定したブレーキ入力量で走る
この時点では、まずはワインディングで走る感覚でOKです。
次に、
・少しずつ車速を上げる
・少しずつブレーキ入力量を増やす
だんだん、おおよそのブレーキングポイントが定まってきます。
この時、ブレーキングポイントの目印を決めておきましょう。
距離の看板や(100m看板など)、冊の切れ目などが覚えやすいです。
毎周走りにバラツキがあると、ブレーキングポイントを定まりにくくなってしまいます。
現時点での技量で、安定した走りを心がけることが重要です。
そうすることで、徐々にしっくりくるブレーキングポイントが定まってくるはずです。
ブレーキングが安定してくれば、次の倒し込みのポイントも見えてきます。